模倣品や海賊版から会社を守る!(第2回)知的財産権の種類と侵害されるリスク
会社の「宝」を守る武器!知っておきたい知的財産権の種類と侵害リスク
前回は、中小企業が模倣品や海賊版から身を守る「水際対策」の重要性についてお伝えしました。今回は、その対策の第一歩となる「知的財産権」について詳しく見ていきましょう。
あなたの会社が持つ技術、ブランド名、デザインは、大企業に負けない大切な「宝物」です。これらの宝物を守り、成長の武器にするために、知的財産権の種類と、それぞれに潜むリスクを知っておくことが非常に重要です。
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知的財産権は会社の「宝」を守る盾
知的財産権とは、あなたの会社が独自に生み出したアイデアやブランドなどを守るための権利です。主な権利の種類は以下の通りです。
1. 特許権
新しい技術や発明を守るための権利です。
• 対象例: 新しい製造方法、画期的な機械の仕組みなど
• 侵害リスク: 開発に費やした時間とお金を無駄にされ、類似品が安価に出回ることで市場での競争力が失われます。
2. 商標権
商品やサービスの名称、ロゴ、スローガンなど、ブランドの顔となるものを守る権利です。
• 対象例: 会社名、ブランド名、ロゴマーク
• 侵害リスク: 偽ブランド品が流通し、消費者が本物と間違えて購入することで、会社のブランドイメージや信用が大きく損なわれる可能性があります。
3. 著作権
ウェブサイトのデザイン、広告の文章、写真、ソフトウェアのコードなど、創作的な表現を守る権利です。
• 対象例: 商品のパンフレット、Webサイトの文章や画像、オリジナルソング
• 侵害リスク: 広告やWebサイトのコンテンツを無断でコピーされ、他社に悪用されることで、せっかく作り上げたコンテンツの価値が失われます。
4. 意匠権
製品のユニークな外観デザインを守る権利です。
• 対象例: 特徴的な形状の家具、家電、パッケージなど
• 侵害リスク: 独自のデザインを真似された模倣品が出回ることで、オリジナルの製品が売れなくなり、デザインによって築き上げてきたブランド価値が低下します。
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知的財産権を侵害された時の具体的なダメージ
知的財産権が侵害されると、あなたの会社は以下のような深刻な被害を受けます。
• 売上の減少: 模倣品や類似品が安価に出回ることで、正規製品が価格競争に巻き込まれ、利益が激減します。
• ブランドイメージの低下: 低品質な偽物が出回ると、消費者は「この会社の製品は質が悪い」と誤解し、ブランドの評判が地に落ちる可能性があります。
• 研究開発費の回収不能: 多額の費用を投じて開発した技術や製品が模倣されると、投資したコストを回収できなくなり、次の開発への意欲が削がれます。
今すぐ取り組むべき知的財産保護の3ステップ
大切な知的財産を守るためには、権利の取得から日々の管理、そして万が一の時の対応まで、一貫した対策が必要です。
ステップ1:権利を早めに「登録」する
知的財産権は、国に登録することで初めて法的に守られる権利です(著作権を除く)。自社の技術やブランド、デザインが侵害される前に、まずは特許庁に申請(出願)しましょう。専門家である弁理士に相談することで、よりスムーズに進められます。
ステップ2:市場を「監視」し続ける
知的財産権を登録したからといって安心はできません。常に市場をチェックし、模倣品や無断使用がないか目を光らせましょう。自社製品が販売されているECサイトや、SNSでの不審な投稿を定期的に確認することが重要です。
ステップ3:侵害された時の「対応フロー」を準備する
万が一、侵害が発覚した場合に備えて、誰に相談し、どのように対応するか、あらかじめ決めておきましょう。弁護士や弁理士と連携し、警告書の送付や法的な手続きを迅速に行える体制を整えておくことが大切です。
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知的財産権は、中小企業が生き残り、成長していくための強力な武器です。これらの権利を正しく理解し、適切に保護・活用することで、あなたの会社の未来はさらに明るくなるでしょう。