模倣品や海賊版から会社を守る!(第10回)会社を守る最強の「総合戦略」
会社を守る最強の「総合戦略」
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これまで、模倣品を防ぐ水際対策や、オンラインでの知的財産保護、契約書の活用など、さまざまな対策を解説してきました。
しかし、これらの対策を「点」で終わらせてはいけません。
大切なのは、これらすべてを「線」でつなぎ、会社全体で知的財産を守り、活用していくための「総合的な戦略」を立てることです。
会社の成長と競争力アップに欠かせない、実践的なアプローチをお伝えします。
1. なぜ「総合戦略」が必要なのか?
知的財産戦略は、単なる守りの手段ではありません。それは、自分の会社の「攻め」のビジネス戦略と直結しています。
• 他社との差別化:
• 特許や商標があれば、自分の会社にしかない強みをアピールできます。
• 収益の柱を増やす:
• 技術やブランドを他社にライセンス供与することで、新しい収益源を生み出すことができます。
• リスク回避:
• 適切な権利取得と管理は、将来的な法的トラブルを防ぐための「保険」になります。
2. 総合戦略を立てる3つのステップ
会社の知的財産戦略は、以下の3つのステップで構築しましょう。
ステップ1:現状を把握する
まず、自分の会社にどんな知的財産があるのかをすべて洗い出します。
• アイデアや技術:まだ特許を取っていない、独自の技術やノウハウはありませんか?
• ブランド名やロゴ:商標登録されていますか?
• デザイン:製品のデザインやパッケージは意匠権で守られていますか?
ステップ2:優先順位を決める
次に、会社の将来の目標に合わせて、どの知的財産を特に守っていくかを決めます。
• 主力製品:会社の売上を支える製品の技術やデザインは、優先的に保護すべきです。
• 海外進出:海外で勝負するなら、進出先の国での商標登録が最優先になります。
ステップ3:全社的な体制を整える
知的財産は、特定の部署だけが考えるものではありません。
• 担当者を決める:
• 知的財産管理の担当者を決めて、責任の所在を明確にしましょう。
• 従業員教育:
• 従業員全員が知的財産の重要性を理解するよう、定期的に研修を行いましょう。
• 知らないうちに他社の知的財産を侵害してしまうリスクも防げます。
3. 戦略を実行するためのポイント
優れた戦略も、実行に移さなければ意味がありません。
• 早めの行動:
• 良いアイデアが生まれたら、他社に先を越される前に、すぐに特許や商標を出願しましょう。
• 専門家の活用:
• 弁理士や知財に詳しい弁護士といった専門家と、日頃から良い関係を築いておくことが大切です。
• 契約書の作成やトラブル時の対応など、いざというときにスムーズに動いてもらえます。
• デジタルツールも活用:
• ネット上の模倣品を監視するツールなどを活用して、手間とコストを削減しながら対策を進めましょう。
まとめ
知的財産を守るための総合戦略は、一朝一夕で完成するものではありません。
それは、自分の会社のビジネスの成長に合わせて、常に進化させていくべきものです。
これまで学んだ個別の対策を、自分の会社のビジネス戦略に組み込み、知的財産を「守る」だけでなく「活用」することで、さらなる成長を目指しましょう。