模倣品や海賊版から会社を守る!(第5回)権利表示と警告で模倣品を防ぐ

権利表示と警告で模倣品を防ぐ
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「この製品は特許取得済みです」
「登録商標です」
 貴社の製品やパッケージに、こういった表示はありますか?
 実は、これらの「権利表示」は、単なるデザインの一部ではありません。模倣品業者への強力な警告となり、消費者の信頼を得るための重要な戦略です。
 今回は、製品に知的財産権の表示や警告文を効果的に記載し、模倣品からビジネスを守る方法について解説します。
1. なぜ権利表示をするべきなのか?
 権利表示の主な目的は3つです。
• 模倣品業者への警告:
• 「この製品は知的財産権で守られている」と示すことで、安易な模倣を思いとどまらせる効果があります。
• 消費者の安心感向上:
• 表示があることで、消費者は「これは安心できる正規品だ」と判断しやすくなり、ブランド価値が高まります。
• 法的保護の強化:
• 万が一、模倣品被害に遭った場合でも、法的に権利を主張する際の「証拠」として役立ちます。
2. 覚えておきたい権利表示の種類
 製品を守る知的財産権の種類に応じて、適切な表示を行いましょう。
• 特許表示:「特許取得済」「特許第〇〇〇〇〇〇〇号」
• 商標表示:「登録商標®」「商標登録出願中™」
• 著作権表示:「© 2025 会社名」
• 意匠権表示:「意匠登録第〇〇〇〇〇〇〇号」
 意匠権は、製品のユニークなデザインを守るための権利です。貴社の製品が独自のデザインであれば、「意匠登録」を検討することをおすすめします。
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3. 模倣品業者をさらに牽制する「警告文」
 権利表示に加えて、警告文を添えることで、より強力な抑止効果が期待できます。
1. 警告文の書き方
難しい法律用語は必要ありません。「権利を侵害した場合、法的措置を取る可能性がある」というメッセージを明確に伝えましょう。
<例文>
• 日本語:「本製品の無断複製、販売、改変は、法的措置の対象となります。」
• 英語:「Unauthorized reproduction, sale, or modification of this product may result in legal action.」
海外市場を狙うなら、英語だけでなく、対象国の言語(中国語、フランス語など)でも併記するとさらに効果的です。
2. 警告文の掲載場所
 警告文は、誰の目にも触れる場所に記載することが重要です。
• 製品本体:製品の裏面、底面、またはラベル
• パッケージ:外箱や袋
• ウェブサイト:製品ページ、利用規約、会社概要ページ
• 取扱説明書:製品に同梱されるマニュアルや保証書
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4. 表示の効果を最大限に引き出すには?
• 目立つ位置に表示する:
• 小さな文字や、分かりにくい場所に表示しても意味がありません。製品のデザインを損なわない範囲で、はっきりと見えるように工夫しましょう。
• 情報を正確に記載する:
• 「特許出願中」なのに「特許取得済」と書くなど、虚偽の表示はNGです。企業の信頼を損なうだけでなく、法律違反になる可能性もあります。
• 複数の防御策を組み合わせる:
• 権利表示だけでなく、ホログラムシールを貼る、QRコードで真贋判定ができる仕組みを導入するなど、模倣が難しい工夫をすることで、さらに効果が高まります。
• 法的措置の実例を公開する:
• 実際に模倣業者を訴え、勝訴した経験があれば、その事例を公表しましょう。他の模倣業者への強力な牽制となります。


まとめ
 製品に適切な権利表示と警告文を記載することは、「当社の製品は、絶対に守り抜く」という強い意志を内外に示すことです。
 これらは、模倣品業者を抑止するだけでなく、消費者が安心して商品を購入できる環境を作り、結果として企業のブランド価値を守ることにつながります。
 貴社の製品にも、すぐに実践できる対策として、ぜひ取り入れてみてください。

2025年09月26日